猫の耳垢腺癌

今回ご紹介する症例は耳道(耳の中)に腫瘍が出来てしまった10歳の猫ちゃんです。

1年程前から慢性的な耳漏(耳垂れ)に悩まされていましたが、細菌性外耳炎として治療を続けており、なかなか治らないとのことで当院を受診されました。

外貌からは腫瘤は確認できませんが、黒褐色の悪臭のある耳漏が蓄積していました。

このような耳漏は細菌性外耳炎マラセチア性外耳炎ヒゼンダニ症(耳ダニ)などの原因が一般的で、これらの病気と鑑別する必要があります。

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犬の甲状腺機能低下症と皮膚病

写真のわんちゃんは8歳の柴犬の男の子です。1年以上前からアトピーによる難治性の皮膚病と診断され、他院を受診していましたが、中々治らないとの事で当院を受診されました。

 

初診時、背中には痂皮を伴う大きな脱毛と色素沈着がみられ、お腹側にも同様の皮膚病変がみられました(下図)。

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爪床の扁平上皮癌

症例はフラットコーテッドレトリーバーの8歳の男の子です。

数週間前から散歩後に足を拭く時に嫌がるとの主訴で来院されました。

よく観察すると左前肢の第2趾の爪周囲に炎症が起きており、指先が腫れていました。

一見すると爪周囲炎という皮膚炎なのですが、大型犬の指先には癌ができることもあるので、念のためレントゲン撮影を行いました。

その結果、黄色い矢印部分の骨が溶けている(骨溶解)ことがわかりました。


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膿皮症による脱毛

症例は14歳のミニチュアダックスの男の子です。

数ヶ月前から皮膚の痒みと脱毛で悩まされており、初診時には写真のように脱毛が目立ち、所々に湿疹が認められました。


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