犬と猫の肺がん

肺がんは人と同じように動物にも稀に認められる病気です。家族が気づく最初の症状としては、空咳や呼吸困難、活力の低下などが挙げられます。しかしながら、症状がみられた場合は癌が進行している状態と考えられ、症状がない場合の予後は平均18ヶ月であるのに対して、症状がある場合は8ヶ月と報告されています。また、初期に発見されれば手術により根治が期待できますが、胸水が溜まったり、転移した状態で発見されると有効な治療法がないため、定期的な健康診断で早期発見することが重要な病気です。

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眼瞼内反症

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犬の先天性門脈-体循環シャント

今回は犬の先天性門脈—体循環シャント(いわゆる門脈シャント)の症例をご紹介します。

そもそも門脈という血管を聞いたことがない方も多いと思います。

門脈は肝臓に流れこむ主要な血管で、腸管で吸収されたアンモニアや細菌の毒素を肝臓で分解する役割を担っています。

門脈—体循環シャントが存在すると、肝臓で解毒されるべき毒素が全身へまわり、発育不良や尿路結石症、てんかん様発作などの症状が出てしまい、放置すると肝不全によって死に至る場合もある怖い病気です。

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犬のレッグ・ペルテス病(大腿骨頭壊死症)

症例は8ヶ月齢のトイ・プードルの男の子です。3週間前から左後肢の跛行がみられ、他院を受診したが治らないとのことで来院されました。

レントゲン検査を行ったところ、写真のように左足の股関節に異常が認められました。

画像所見からレッグ・ペルテス病(大腿骨頭壊死症)と診断しました。

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猫の耳垢腺癌

今回ご紹介する症例は耳道(耳の中)に腫瘍が出来てしまった10歳の猫ちゃんです。

1年程前から慢性的な耳漏(耳垂れ)に悩まされていましたが、細菌性外耳炎として治療を続けており、なかなか治らないとのことで当院を受診されました。

外貌からは腫瘤は確認できませんが、黒褐色の悪臭のある耳漏が蓄積していました。

このような耳漏は細菌性外耳炎マラセチア性外耳炎ヒゼンダニ症(耳ダニ)などの原因が一般的で、これらの病気と鑑別する必要があります。

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犬の肝臓腫瘍

肝臓は『沈黙の臓器』として知られ、病気が潜んでいても進行するまで症状がほとんどみられません。

末期になると食欲不振や嘔吐、下痢、黄疸などの症状がみられます。

今回ご紹介するワンちゃんは、ご家族の方が気付かぬうちに肝臓に大きな腫瘍ができていた症例です。

朝まで元気だった子が夕方帰宅するとぐったりしており、当院を受診されました。

検査の結果、肝臓に大きな腫瘍がみつかり、腹腔内出血による貧血を起こしている事が分かりました。写真は後日、CT検査でみられた肝臓腫瘍の様子です。

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犬の膝蓋骨内方脱臼

膝蓋骨内方脱臼(いわゆるパテラ)はトイプードルやチワワ、ヨークシャーテリア、ポメラニアンなどのトイ犬種に多く見られる異常です。

症状は、スキップのような歩行や足の挙上がみられます。

成長期に膝の滑車溝という溝が発達しない事などの骨格的な問題や外傷により発症します。

 

写真のワンちゃんはスキップを時々繰り返していましたが、急に後ろ足を挙げたまま痛がるようになり当院を受診されました。

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尿管結石と膀胱結石を摘出したトイプードル

14歳のトイプードルの男の子です。

4年前に血尿がみられてから他院で膀胱癌と診断され、ずっと薬を飲み続けていたそうです。

尿の出が悪い、血尿、頻尿といった症状が続いていて、今回当院を受診されました。

 

レントゲン写真では尿管の位置と膀胱の位置に結石が認められます(矢印)。

 

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犬の椎間板ヘルニア

動画のわんちゃんは夜中に突然キャンと鳴き、それから動けなくなってしまい当院を受診されました。来院時は動画同様に後肢の麻痺がありました(動画はリハビリ時の様子)


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自然発生性の慢性角膜上皮欠損(SCCED)

ウェルシュコーギーの7歳の男の子です。目のしょぼつきで近くの病院を受診していましたが、角膜の傷が2ヶ月間も治らないという主訴で来院されました。これまでは点眼薬のみで治療をしてきたようです。

来院時は右目から涙が垂れ、目をショボショボさせていました(写真)。

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排尿障害を引き起こした膣腫瘍

今年の2月で15歳になったパピヨンの女の子です。これまで大きな病気もなく元気に過ごしていましたが、先日、排尿障害を主訴に当院を受診されました。

排尿姿勢をとっても中々尿が出ず、一回に少量しか出ないようでした。

女の子のワンちゃんでは比較的稀な症状で、膀胱炎の症状とも違ったため、超音波検査とレントゲン検査を行うことになりました。

写真は超音波検査ですが、膀胱の背側に黒い影(腫瘍)がみられます。

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食道内異物を内視鏡で摘出したわんちゃん

わんちゃんと生活している方なら、一度は異物の誤飲に悩まされたことがあるのではないでしょうか? 

好奇心旺盛なので色々なものを口にくわえて、無理に取ろうとすると飲み込んでしまったり、帰宅したらテーブルの上の焼き鳥を食べてしまっていたり…。動物病院にはそんなわんちゃん達の急患が非常に多くいらっしゃいます。

多くのケースは胃内異物として発見され、吐かせる処置や内視鏡摘出で対応できますが、最悪は腸閉塞を起こし手術に至ることもあります。

今回ご紹介する症例は比較的まれな例ですが、与えたオヤツが食道に詰まってしまったわんちゃんです(写真の子はイメージです)。

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犬の胆嚢粘液嚢腫と肝硬変

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うさぎの子宮疾患(子宮の癌肉腫)

写真は血尿を主訴に来院した2歳のウサギのお尻周りの様子です。

血混じりの尿が被毛に付着していることが分かります。

ウサギの血尿の原因としては尿路結石や膀胱炎、子宮疾患等が考えられます。

この症例は診察時に触診で腹部にしこりが触れたので、超音波検査を実施しました。

 

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犬の乳腺腫瘍

今回ご紹介する症例はヨークシャーテリアの10歳の女の子です。

写真のように大きなシコリが乳腺領域にみられます(点線)。

数ヶ月前から少しずつ大きくなってきたとのことで当院を受診されました。

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